1991年、フレディ・マーキュリーの生前リリースされた最後のアルバム。自分の死期が近いことを悟ったせいか、そのヴォーカルにはありったけの感情が込められており、鬼気迫るほど。第二の「ボヘミアン・ラプソディ」といえる大曲「イニュエンドウ」、フレディ一世一代の晴れ舞台「狂気への序曲」、その華麗な生涯を回想する「輝ける日々」、彼の辞世句といえる「ショー・マスト・ゴー・オン」と、涙なしでは聴けない曲ばかり。70年代の彼らを思わせる英国風味も復活、バンドの最終章をしめくくるに相応しい傑作となっている。(山崎智之)

フレディ・マーキュリー在籍のクイーンとして最後の作品となった、91年発表のアルバム。初期を彷彿させるハードなギターとコーラスに加え、バンドの歴史とともに厚みを増した壮大なサウンドが聴く者の魂を揺さぶる1枚。

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